まんまる薬局でのサポート事例をご紹介します。
患者さま1人1人にあったサポートの提案を
心がけています。
-
80代男性Aさん独居。アルツハイマー型認知症、糖尿病あり。A さんは認知症があり、ご自身によるお薬の管理が難しく、服薬コンプライアンスが悪化しておりました。また毎日のインスリン自己注射では、ヘルパーさんや訪問看護さんが見守りを行なっていました。
週1回の定期訪問で服薬コンプライアンスを改善
サポート①ヘルパーさん等が訪問するタイミングでの服薬のみで足りるよう服薬回数の変更を提案しました。(1日2回の内服薬→1日1回の内服へ変更)②週1回の定期訪問を行なうことで自己注射見守りもあわせて行うこととしました。サポートによる効果①患者さま1人1人の生活環境やケアの状況に応じた処方提案を行うことで、服薬のコンプライアンスを改善することができ、患者さまの症状も安定するようになりました。②服薬に関連するケアを薬局が補うことで、介護保険の利用限度額内でその他のケアに時間をさけるようになりました。 -
80代女性Bさん独居。肺がん末期、軽度認知症、高血圧。Bさんは人生の最期をご自宅で迎えたいとの希望があり、病院から退院し帰宅することになりました。ご自宅で最期を迎えるにあたり鎮痛コントロールが重要な課題でした。
退院時カンファレンスに参加することで、退院後の生活に合わせたお薬への変更
サポート退院時カンファレンスでのケアマネからの情報では、帰宅後のヘルパーの介入は 1 日 2 回の介入が限度とのことで した。そのため、病院で服用していた 1 日 6 回のお薬から 1 日 1 回への貼り薬へと変更提案し、帰宅後も可能な限 り上手く鎮痛をコントロールできるようにしました。サポートによる効果病院では可能だった細かなサポートもご自宅では難しいことがあり、お薬をそのまま使用すると結果服用できない ということが多々あります。ご自宅で最期を迎えたい希望される患者さまには、帰宅後の生活環境に合わせ服薬回 数を調整することで、最大限可能な範囲で症状を抑えることが可能になりました。また、退院時のカンファレンスでそれを判断することで、帰宅後の生活にスムーズに対応できました。 -
70代女性Cさん独居。認知症(気分にムラあり)、高血圧症あり。Cさんはヘルパーさんと一緒に毎月診療所に外来受診し、1 か月分ずつ薬を処方してもらっていましたが、認知症があり服薬のコンプライアンスが悪く、自宅には沢山の残薬がある状況でした。
外来受診の患者さまでも訪問薬剤導入で服薬コンプライアンスを改善
サポートCさんが外来受診している診療所に状況をお伝えし、「訪問薬剤管理指導」の指示を頂きサポートを開始しました。①残薬調整:初回訪問時には大量の残薬を仕分けし、その後の処方の日数調整を行ないました。②お薬のお届けから服薬指導、カレンダーセットまで薬局で行なうことにしました。サポートによる効果①大量の残薬を整理し必要なお薬を見える化することで、他の介入スタッフにもお薬の状況がわかりやすくなりました。②ご自宅へ訪問することで、Cさんの本当の服薬度合いがわかり、こまめな訪問や丁寧な服薬指導により徐々に服薬のコンプライアンスが改善しました。 -
90代女性Dさん独居。認知症(気分にムラあり)、高血圧症あり。Dさんはもともと便秘薬を服用しながら排便コントロールをしていました。しかし1か月ほど前に便秘薬を変更してから下痢気味になることがあり、サービス担当者会議にて議題にあがりました。
薬剤師としての視点で状態改善
サポート薬剤師の視点から、他の便秘薬と比較検討しマイルドな便秘薬に戻し、かつ用量を1錠から2錠に増やすことを提案しました。サポートによる効果サービス担当者会議でケアの議題に上がった課題に対し、医師としっかりコミュニケーションをとり対策をとりました。お薬変更後は下痢で下着を汚すこともなく、便秘も解消されました。 -
80代男性Eさん施設入居。ALS、高血圧症、胃ろうありEさんは経口摂取困難のため、胃ろう造設後に施設入所されておりました。肺炎疑いの発熱があり、チューブから入れる粉薬の抗生剤が処方され、服薬に少し手間がかかることが予想されました。
口腔内崩壊錠に変更して服薬しやすく
サポート細粒での処方を口で溶ける OD 錠へと変更提案しました。サポートによる効果口で溶けやすい錠剤へと変更することで、入居施設での服薬介助が楽になりました。 -
80代女性Gさん息子様(精神疾患あり)と同居。認知症疑い、膠原病、廃用症候群あり。G さんは時折物忘れがあり、ご自身でのお薬管理が困難となっていました。また、同居されている息子様も介護にあてる時間を十分に確保できず、服薬の管理までは行なえていませんでした。しかし、ご本人の服薬意識は強く、ヘルパーさんからの手渡し管理は拒否しており、ご自身で薬を手に取って服用したいというご希望がございました。
ご本人の意思を尊重しながら服薬コンプライアンスを改善
サポート一包化の薬を薬袋で自己管理する方法から、日めくりカレンダー式へ変更し、薬剤師による定期訪問時に併せてセットする方法へと、お薬管理の方法の変更を提案しました。サポートによる効果ご自身が薬を手に取って服薬するスタイルは変えず、日めくりの曜日チェックや服薬促しのみヘルパーさんにお願いすることで、ご本人の自尊心を損なわずに服薬のコンプライアンスが改善しました。